2012年6月26日火曜日

鼓遊の目玉の曲にして、もっとも団員が苦手な曲のひとつ

6月のチャリティーコンサートが終わると、鼓遊の稽古は夏の間中ほとんどが盆太鼓になります。鼓遊を特徴つける曲のひとつですが、演奏そのものが物理的・肉体的に難しく、鼓遊を特徴づけるにもかかわらず、苦手が団員が多い曲でもあります。


鼓遊の中でも定例の演奏スタイルとバチ回しの双方をマスターするレベルに達しているのは数名だけです。盆太鼓は1年やればできるようになるという類の曲ではなく、できれば子供の頃からみっちり稽古を積まないと、そもそも身につかない類の曲といえます。


盆踊りのリズムは、今の青少年はあまり馴染みがなく、正直なところとても乗りにくい曲です。慣れないスローのテンポに、慣れない調子のボイスが乗り、テンポ自体を取りづらく、普段体に入っていないメローなサウンドに身を委ねることになるので、とてもやりにくい曲です。曲がテープで再生されるケースではテンポ自体が揺れることもあり、難しさに磨きがかかります。


ある程度曲を覚えて歌えるレベルになっていると、それでも体が動くようになります。ただ、場所によっては初聞の曲に合わせて叩く必要がでてくるところが難しいところです。金の音がテンポの頼りになることが多く、金を叩く演奏者の責任が重いものになります。