2016年3月16日水曜日

インドニューデリー 鼓遊演奏 スーラジクンドクラフトメラ2016

ご縁ありまして、鼓遊は2月の上旬から中旬にかけてインドで二十日間ほど開催された大規模なお祭りで演奏してきました。その内容を報告いたします。鼓遊だけではなく、日本から素晴らしい芸術家が参加したこのお祭りのことをぜひ報告させてください。

インドニューデリー(この都市にはインドの玄関空港があります)の南部、自動車で移動して1時間ほどのところにスーラジクンドという場所があります。ここには1,000年以上前に統水目的で開発されたスーラジクンド(太陽の人工池)という神聖な場所があるのですが、30年前からこのスーラジクンドの周辺でインドを挙げての大規模なお祭りが開催されています。州政府はこの場所を観光資源にすべく活動しており、地元の方々もこの大規模なお祭りをとても大切なものとしています。

このお祭りは「Surajkund International Crafts Mela (インドファリダバード州のスーラジクンド国際工芸祭)」といいますが、30周年目となる記念すべき今年、日本から鼓遊が日本からの演奏者のひとつのグループとして招待され参加しました(素晴らしい、普段は私たちでは話もできないような素晴らしい芸術家と演奏家の方々が参加されています)。この年、日本はフォーカスカントリー(インドにとって注目すべく国)と位置づけられ、30ヶ国ほどある招待国の中でも特に注目される国として扱われました。こうした大時に鼓遊をお招きいただいたこと、まこと慚愧に堪えません。


スーラジクンド国際クラフトメラはとても大きなお祭りで、連日メディアの方が取材をしていました。今回鼓遊は、日本最大の日印交流イベント「ナマステ・インディア」を開催なさっている長谷川さまのご紹介で、スーラジクンド国際クラフトメラに参加しました。鼓遊はナマステインディアの初期から演奏させていただくなど、長谷川さまにお世話になっています。

スーラジクンド国際クラフトメラは前後のメディア発表なども合わせて20日間ほど開催されているお祭りです。鼓遊は限られた人数の参加だったため、関係者がステージの様子を撮影することはできませんでした。さいわい、新聞や雑誌、ウェブメディアに演奏の様子が掲載されておりましたので、そちらを掲載しておきます。







このお祭りはインド的にも注目度が高く、新聞や雑誌、ウェブメディアなどさまざまなメディアで演奏のようすが伝えられていました。

メイン会場の様子は裏からは撮影できましたので、その様子をお伝えします。インドの方はとてもお祭り、そして踊りが大好きで、とにかく爆音を上げては皆で踊るといった、そういったお祭りでした。




お誘いに甘んじて高座の方々が座る席をいただいて各国の方々の演奏を楽しまさせていただきました。今回の国際祭りには30ヶ国ほどから一流の演奏者が招かれていました。一番前の席は政府関係の重要人物の方々が座る席でしたので、誠にご厚意に頭がさがるかぎりです。


お祭り会場の近くにある政府直轄のホテルでは、高官を招いてのイベントが開催されました。こちらでも鼓遊は演奏をさせていただきました。


日本からは居合いの先生もご参加なさっております。お恥ずかしながら、先生の背後でバックグラウンドミュージックを奏でる御好機をいただきまして、同じ舞台に立たせていただきました。インドの方は居合いをはじめてみる方が多かったようで、みなさま目を見開いて演奏に魅入っていました。



鼓遊は少数での参加になってしまいましたが、和太鼓の面白さを少しでも感じていただけたことをとても嬉しく思っています。インドは文化基盤がとても深く、厚く、そして面白く、何度でもいきたいと思わせる国でした。インドの方々の文化、そしてその笑顔にふれることができたことをなによりも光栄に思います。今後ともよろしくお願いいたします。