必要であれば新しい楽器を作ったり、新しい演奏方法を考案します。このあたりはパーカッショニスト的です。
表現したい「こと」があり、それを「和太鼓」だけで表現するよりも、なにかほかの楽器を加えた方が表現できると思いついた場合、積極的にそうした方法を探します(多くのケースで楽器はあくまでもパーカッション的であること、「叩く」であることを重視しますが、それ以外の楽器を使うこともあります)。
風的なニュアンスの表現を求めて試行錯誤
楽器作りはかならず成功するわけでもなく、これまで不採用になった楽器も多くあります。使われないから作らないではなく、よいかもしれないとちょっとでも思ったらすぐにでも試してみる、これが表現の無限の可能性を「表現の現実」に具現化させる重要なポイントです。
楽器作りにのみならず、演奏にも工夫を加えます。弦楽器の奏法にバチを使いはじくというのは松風で取り込んでいます。これからもさまざまな方法を模索していきます。